市場の朝は早い。超早い。
全国から集まったお野菜や果物の箱の間をフォークリフトが走り抜け、
トラックのエンジン音とおいちゃんたちの怒号が響きわたります。
そんな朝の喧騒の中を犬がヘロヘロとお散歩していいわけもなく、
こんな看板がバーンと出てきていますが、今日はお仕事だもーん。取材だもーん。
というわけで皆さまおはようございまーす!
ワタシは船橋市近郊の台所「船橋市地方卸売市場」に来ていまーす!
ここは水産物仲卸店舗売場。お魚天国です!
見てください。この発砲スチロールの数々。
これぜーんぶお魚なんですよー。
今回の案内人はお魚大王ことunLOCのオーナー西内大さん。
いつもFacebookなどで「仕入れなう!」と仕入れの様子をアップしていますが、
「仕入れなうを一緒に行く人募集!」
と告知されていたのでちゃっかりと同行させていただいちゃいました!
朝の4時からunLOCの伊藤さんと木口さん、そして常連さんの江頭夫妻と一緒に「仕入れなうツアー」が開催!
お魚とお話できる大さん、どんなお魚を仕入れるのでしょうか?
こちらは大さんがいつも仕入れをするお店は船橋市場の中でも老舗の「川市」さん。
大さんいわく、どこのお店よりも早く開店し、新鮮で上質なお魚がびっしり並ぶのだそうです。
確かに4時だとまだ他のお店は開いていませんね。
では早速お魚を見てみましょう〜。
おお〜早速スーパーじゃ見られない新鮮でピッチピチのお魚がいっぱい!
この黄色い魚は「マツカワガレイ」だそうです。
カレイやヒラメはこうしておなかの方を見せて目利きをしやすくしてるんですって。
そういやカレイやヒラメってだいたい同じような茶色ですものね。
でたーーーー!unLOCでおなじみのスジアラさん!
大きいものは1メートルにもなるハタ科の高級魚!
ワタシも一度食べたことありますが、白身がはじけるようで超うまかった覚えが…
赤い体に水色のドット模様をまとってオシャレさんなんですね。
こちらはアイナメさん。
煮つけとかサイコーですね〜。
ここで大さんから「おいしい魚の目利きポイントはどーこだ」と出題されました。
うーん。エラを見るとかよく聞きますけど持ってみないとわかりませんし、大さんは触れずにわかったと言ってます。
正解は「身がパーンと張っている事」だそうです。
天然のお魚さんたちは常に一生懸命泳いで生きているので筋肉のつき方がそれぞれ違うんですって。
人間で例えると細マッチョぐらいの体系がベストなんだとか。
へー。筋肉って大事なんですね〜。覚えておこう。細マッチョ。
デカいイカ!
アオリイカだそうです。
刺身はもちろん、てんぷらなんかも美味しいそうです。
しかしイカってかわいい。
あー!これ知ってる!ヤガラだ。
体も長いけど、特に顔が長い。
見かけはインパクトありますが、大さんによるとヤガラでお出汁ってとーっても上品なお味なんですって。
懐石料理で椀物なんかに使われる高級魚さんですよ!
お魚を見ながらわーきゃーしていたら時間も4:30を過ぎていました。
この頃になるとあちらこちらで箱を並べ始めるお店の姿が。
川市さんにも他の仕入れのお客さんが現れていました。
でもこの時間に目利きをしに来る人は少ないので、いいものが欲しいなら確かに早い方がいいのですね。
大さんの目利きへのこだわりがスゴイ!
おっとまだまだ「仕入れなう」は続きます。
こちらは「神経」というメモ紙を張り付けられたタイ。
神経質なタイなのかしら?と思いきや川市のご主人の話によると、暴れてキズが付くのを防ぐために、
神経をプチュっとして大人しくしていただく締め方なんだそうです。
いろいろ考えられているんですね〜。
さらに興味深いのはこの「ヒラマサ」
上の箱の魚も下の箱の魚もどちらも同じ「ヒラマサ」なんです。
違うのは産地で、上のヒラマサは「九州産」下のヒラマサは「千葉産」とのこと。
例えば海流の流れとか砂地の色とかでこんなにも色や顔つきが変わってしまうんですって。
さらに言うと、千葉のヒラマサはブリの群れで泳いでいたんじゃないかという見解となりました。
ところ変わればといいますが、こんな比較ができるのも市場ならではですね。
いかがでしたでしょうか。普段目にしないお魚ばかりでついついはしゃいでしまいましたが、
こんな風に実際足を運んで目利きをすると、本当に新鮮でおいしいお魚と出会えるんだな、というのがよくわかりました。
もちろんunLOCのお魚が超おいしい理由も♪
今回は春の魚を見に参りましたが、せっかくなので春夏秋冬それぞれの旬の魚をお伝えできたらな、と思います。
大さん、また夏にお願いします〜。
それでは皆様またおあいしましょー!