東京から電車で30分ほどのベッドタウン、千葉県船橋市。
このコロナ禍でも人口は増え続けています。
そんな船橋は、江戸時代に将軍・徳川家康がほっと一息つく場所でもありました。
JR・京成船橋駅から南東の方へ徒歩10分ほどいくと「船橋御殿」と呼ばれる史跡があります。家康が鷹狩りに出かける際の休憩所と造られたものです。
看板に「日本一小さい東照宮」と出ていますが、本当に小さいです。
その御殿のすぐ傍に「コミュニティカフェひなたぼっこ」があります。
ここでは、西船橋の小松菜を使った「小松菜ドリア」を食べることができます。
また不定期ですが、小松菜シフォンケーキや小松菜を使った料理を味わうことができます。小松菜パウダー(要事前予約)も販売しています。
(西船橋の小松菜を使った「小松菜ドリア」)
「コミュニティカフェひなたぼっこ」の運営は、「NPO法人ちばMDエコネット」です。
「MD」は知的障害を表す英語Mental Disabilitiesの頭文字、「エコネット」はエコロジーとネットワークをつなげたものです。
「障害のある人もない人も共に生きる社会の実現を目指して」1997年に発足。2002年にその理念を表す場の一つとして「コミュニティカフェひなたぼっこ」がオープンしました。カフェでは、障害のあるスタッフが働いています。
今回は事務局長の山本佳美さんにお話をうかがいました。
Q1:船橋産ブランド小松菜との出合いを教えてください。
2010年ごろだったと思います。平野さんや船橋の貝問屋「かねはち水産」の内海金太郎さんたちと「地産地消」について食べながら楽しく考える食事会があり、そこに参加しました。私たちは地域に根差したカフェを目指して運営してきたので、できるならば地元の新鮮野菜を食材として使っていきたいと考えているところでした。
Q2:小松菜メニューの工夫点などあったら教えてください。
レギュラーメニューの「小松菜ドリア」は、小さく刻んだニンジンを使ったライスを敷いて、その上に小松菜やベーコン、チーズなどのせて焼いてます。人参も船橋の名産品の一つなので、船橋の魅力が詰まったドリアになっています。
不定期ですが、小松菜シフォンケーキも出しています。こちらも人気がある商品です。緑色がとてもきれいです。
(カフェのスタッフと山本さん(右から2番目))
「ひなたぼっこは、地域に暮らす多様な人たちが出会い、集える場にしたいと願って、カフェの前に“コミュニティ”をつけた『コミュニティカフェ』として運営しています。カフェを利用する人も、スタッフも、食材を作る生産者も、みんな同じこの町に暮らす人たち。それらすべてをひっくるめて、“コミュニティの繋がり”で在りたいなと思います。コロナでまだまだ外出が難しい方もいるとは思いますし、私たちも制約のなかで運営しています。でも、ぜひ晴れた日には、海老川の散歩の途中で立ち寄って、『船橋のつながり』をひなたぼっこで感じてもらえたらと思います。」
■コミュニティカフェひなたぼっこ
営業日:火〜土(第1土曜日を除く)
定休日:日、月、第1土曜日、お盆、年末年始
営業時間:食事のラストオーダーは13時30分
ドリンク・スイーツのラストオーダーは16時30分
住所:〒273-0005 千葉県船橋市本町4-31-23 1F
TEL・FAX:047-426-8825
(元船橋よみうり新聞記者 松本真理子)