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船橋の小松菜イベント「こまつなう2020」の歴史を振り返る【ビストロコマの場合】

千葉県船橋市では、2010年から毎年5月に船橋産ブランド小松菜をPRするイベントが開催されています。『農家発の小松菜イベントはこうして始まった



』で紹介しているとおり、小松菜の生産者から始まったイベントですが、現在は小松菜メニューを出す飲食店も一緒になって行っています。



今年の実行委員長は、「bistro COMA(ビストロ コマ)」のオーナーシェフ、生駒広平さんです。ビストロコマは、2010年から欠かさず参加する飲食店の一つでもあります。 



 


Q1:最初はどんなきっかけで参加することになったのですか?


平野さんたちとは、うちの店で出しているパンを作っている「Little Breads TO Go(リトルブレッズトウゴー)」の古宮さんの紹介で知り合いました。古宮さんは小松菜のパンを販売しています。


私は船橋市立海神中学校卒業で船橋育ちですが、船橋で一次産業が盛んなことを知りませんでした。それに10年前は今ほど飲食店と生産者が直接つながることが一般的ではなかったように思います。むしろ市場を介さずに仕入れることは“御法度”のような空気もありました。ですから当時は、生産者と繋がって船橋の素材を積極的に取り入れていこうとは思っていませんでした。


でも、平野さんや平野さんの息子さんの世代が農業を継いで頑張っていることを知って、地元の繋がりをもっと生かしていこうと思うようになりました。


 



 



Q2:生駒さんが出している小松菜メニューへのこだわりを教えてください。


平野さんたちの小松菜は、まず鮮度が違いますよね。畑からすぐに届くので、本当に新鮮。その鮮度が伝わるようなメニューを心がけています。例えば最初の年はキッシュを作りましたが、チーズでこってりとした中にシャキシャキの小松菜が入ることで、良いバランスになりました。


 



 



Q3:西船橋の小松菜イベントは今年2020年で11回目になります。今年は実行委員長もしていますが、これからどんなものになっていけば良いと思われますか?


 5月は小松菜」が、私たち船橋の飲食店にとって、すっかり当たり前になりました。一方で、まだまだ知らない人もいます。船橋市の人口は63万人で年々人が増えています。外から引っ越してくる若い世代もたくさんいます。こうした人たちにはまだ知られていないので、もっと幅広い世代に知ってもらえるようにしていけたらと思っています。


 


(2011年の『小松菜博覧会』で小松菜入りキッシュを販売する生駒さん)



「平野さんたちの小松菜が10年かけて“日常”になってきたように、私の店も船橋で暮らす人の日常を豊かにしていきたいです。”気軽に立ち寄れるのに他ではなかなか飲めないワインが飲める”、そんな場所に育てていきたいと思います」と生駒さん。「ビストロコマ」では、化学肥料や合成農薬を使わず地球環境に配慮した作り方をしているワインを提供しているそうです。船橋産ブランド小松菜も、化学肥料や農薬を抑えて栽培されています。美味しさとともに、安心安全でもある、小松菜とワインの取り合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。


※2020年5月現在、ビストロコマでは、メニューのテイクアウトを行っています。また全国発送可の加工品セットも販売しています。詳しくはFacebook「bistro coma ビストロ コマ 西船橋店」やinstagram「ビストロComa西船橋店」を検索ください。


※2020年度の「こまつなう2020」は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、SNS投稿を中心とする形で行います。詳しくは記事「#こまつなう2020をつけた投稿で、みなさんと繋がる今年の小松菜イベント」をご覧ください。


(元船橋よみうり新聞記者 松本真理子)

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