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スペインタイル・アートの豆知識：1
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2010-04-06
こんばんは！スペインタイル・アート＆陶器の絵付け工房『陶工房 Francesca』主宰のFancescaです。
皆さんはスペインタイルって、ご存知ですか？タイルと聞くと、いわゆる床や壁材として売られている無地の普通のタイル？と思われる方もいらっしゃるかも知れませんね。
でも、スペインタイル・アートは名前の通り、スペインの伝統工芸。素朴さと華やかさを併せ持った陶絵付けの事なんです。
ヨーロッパ、とくにスペインやポルトガル、イタリアなど南欧を旅された方は、とってもカラフルな絵タイルが、家々の壁や公園、教会などの公共施設、そしてもちろんお店の内外装を彩っているのを目にされた事もあるのではないでしょうか？
家庭の中では内装はもちろん、花々や果物、鳥や人々の生活等をモチーフにした絵付けが施された素敵な食器などをご覧になった事があるかもしれません。
スペインタイル・アートは歴史をたどれば1300年ほど！遠い昔にイスラムの文化がイベリア半島に上陸し、現在のスペイン本土を席巻しつつ根付いたことが始まりです。
ですから、一口にスペインタイル、といってもその種類や技法は地方によって異なります。スペイン南部ほど、イスラムの香りが高い繊細な唐草文様や独特の色遣いですし、中部から北の地方では華やかな植物や人物、動物たちのモチーフが溢れています。
スペインタイルの伝統はやがて、海を渡り、イタリアへ（マジョルカ陶器）、そしてオランダ（デルフト焼）、イギリス（イングリッシュデルフト他）へ。更にオランダからはポルトガル（ポルトガル陶器、アズレージョ）へと伝わっていったのです。
それぞれの御国で花開いた陶絵付けの文化の原点がスペインタイルでもあるんですよ。
さて、長くなってしまったのでヨーロッパにおけるスペインタイルについてお話した所で今回はは終わりです。それぞれの地方で作られる技法などの細かい事はまたいずれご紹介いたしましょう。
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