どこか懐かしいけれどそれだけではない。その味は淡麗ながらも深く研ぎ澄まされた「ネオ中華そば」とも称される醤油ラーメンを提供しているお店がある。
JR船橋駅北口から徒歩3分。ランチタイムになると長い行列ができるお店。それが「拉麺いさりび」だ。
2013年の開業以来、地域住民だけではなく、舌の肥えたラーメンブロガーや飲食店オーナー達も足繁く通い、その味を求める「ネオ中華そば」とはどんなラーメンなのか?
「とにかく僕にしか作れない美味しい醤油ラーメンが作りたかった」
そう語るのは店主の堀江祝光さんだ。
↑カウンター10席のみの清潔感のある店内
日々、試行錯誤を繰り返しながら愚直に自らが求める味を追求していたある日。常連となりつつあるラーメンブロガーから、こんなことを言われたという。
「ここのラーメンは昔ながらの醤油ラーメンではなく新しさを感じる。何かの味が突出しているわけではなく、全体的にバランスが取れている『バランス系ネオ中華そば』という新しいジャンルですよ」と。
↑麺は歯応えも良い浅草開化楼謹製の中細ストレート麺
この『バランス系ネオ中華そば』は堀江さんが目指すラーメンでもあった。一つの素材を突出させたらつまらない。魚介や動物や乾物など、どれかが突出しているラーメンではなく全ての味が調和されている醤油ラーメン。
これこそが堀江さんが思い描く理想のラーメンであり、昔ながらの醤油ラーメンではなく進化系の「ネオ中華そば」だった。
グツグツと乳化させず営業直前に掃湯(サオタン)という技法で透き通ったスープに仕上げるという、拉麺いさりびのスープ。
「毎日食べても飽きがこないラーメン」と言われるだけあり、スープを飲み干していくお客も多いという。
そのスープの決め手は鮮度にあるという。野菜・乾物・魚介・鶏・豚のダシを独自の技術で3会の工程に分けてとり、素材の鮮度を落とさないうちに取り出し、急速に冷やし冷凍することにより、鮮度を保ったまま味の調和の取れたスープが仕上がるという。
味の重要な決め手となる醤油にもこだわりをもち、鹿児島サクラカネヨ上淡醤油を使用することで辿り着いたいさりびの味。
その澄んだスープを一口啜れば・・・いや、これはわざわざ解説するまでもないだろう。「毎日食べても飽きがこないラーメン」これが全てを物語っている。
以前は「ラードコンフィ」というフレンチの低温調理法を採用していたが、更に極上のチャーシューを極めるべく真空調理へと変更された。
あまり他のラーメン店でも導入されていない真空専用の機械で気圧をコントロールし、特製だれと一緒に99.9%真空状態にして、そのあと湯煎する。
湯煎にも最先端の機械を使用して肉の温度を一定に保ち、プラスマイナス0.1度の誤差で肉の芯まで加熱できるという最先端の機械を導入した。
肉の芯までじっくりと加熱することで、肉の旨味を逃さない温度で最適な極上チャーシューへと進化させた。
その店名の通り、今日も「ネオ中華そば」という「灯り」を求めて多くの人が「いさりび」へと足を運ぶ。
ラーメン店を中心に数々の名店で約10年間修行し、腕を磨いた過去。独立後も試行錯誤を繰り返しながら和食を基本にし、中華やフレンチなどの技法を取り入れながら、やっと辿り着いた「バランス系ネオ中華そば」というスタイルを確立。
醤油ラーメンという昔ながらの味から進化された「ネオ中華そば」。まだ食べたことがない!という方はぜひ一度その究極の味を堪能すべく、足を運んでみてはいかがでしょうか?
住所:船橋市本町7-5-4ワールドビル1F
電話番号:070-5598-9982
営業時間:[月~金]昼11時~14時/夜17時~24時
[土]昼11時~15時/夜17時~24時
[日]昼11時~15時/夜17時~21時
定休日:なし
URL:https://www.facebook.com/ramenisaribi/
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