映画「きらきら眼鏡」の撮影を、いや撮影隊の胃袋を影で支えた「伝説の炊き出し」。
早朝でも深夜でもいとわず、ユニフォームの黄色いエプロンを身に着け伝説の炊き出しに参加していた岡田文江さんに話を伺ってみました。
事務職です。現在、船橋市PTA連合会の事務局員として働かせていただいております。
独身時代に西船橋に住んでおり、合算すると約34年住んでいます。
大都会でもなく、海も山もあり、交通のアクセスも良く住みやすい街です。
しかし中心部と郊外との差はかなりあると思います。私は北部に住んでおりますが、車の免許がないので交通の便は決して良いとは言えませんし、中心部のような大型店もありません。しかし、新鮮な野菜や果物を農家さんから直接購入ができる事と空気が澄んでいる事にメリットがあります。
FSK実行委員の蓮池政貴さんから、「船橋在住の作家さんが書いた「きらきら眼鏡」という小説をもとに、船橋を舞台にした映画作りの話しがあるがどうだろう? 映画の撮影場所が船橋市内となるとPTAの有志のお力をお貸しいただく事になるかもしれないので、その時期が来たらPRさせてもらえるだろうか」と、相談されたのが最初のきっかけです。
原作の小説「きらきら眼鏡」を読んで感動し、涙も出ました。読みながら、勝手にキャスト選びをしている自分がいてワクワク感が止まらなかったのを覚えています。そして自分の人生で考えられなかった「映画作り」のお手伝いができるチャンスと、実行委員会議に参加させていただきました。
何よりも職種の違うプロフェッショナルな若い方々と知り合え、共に一つの目標にむかって知恵を出し合い、実行に移していく熱い行動力に感動したこと。それと今までかかわってきたPTA活動の「やれる時に、やれる人が、やれる事を」という基本概念に似ているなあとも思いました。
その時の「100年先の後世にまで残る映画づくりを目指している」と話された犬童監督の言葉に感動し今、私にできること、自分がこの世にいなくなってこの映画に携われた証が残る事のすばらしさを感じたからですかね。私が今「やれる事・やれる時に」何ができるだろうか?と考えていた時に、ちょうど大木さんからの相談もあり「炊き出し」なら何とかやれると思い実行委員に加えさせていただきました。
炊き出しが楽しかったですね~。
最初は「キャスト・スタッフ約40人分のお弁当なんて作れるだろうか…」と不安でしたが、理事長の大木さんが場所、用具の準備等すべて用意して下さり、食材も全国の皆様からの温かいご支援がたくさん届いていたのがありがたかったですね。その食材を無駄にすることなく、おいしく調理し提供する炊き出し隊に参加してくださった多くの皆様のパワーとアイディア、毎日ご飯を炊く事からしてくださった大木さんのお母様、奥様のご尽力に支えられ、みんな自分の仕事をしながらの一か月間でしたが、早朝から深夜まで頑張れたのではないかと思います。この団結力は素晴らしいです。
船橋は大きな災害もなく住みやすく、子育てのしやすい街・環境にあると思います。更にこの映画を通して改めて船橋のすばらしさを認識できることがあると思います。
船橋に住んでいてよかったと誇りに思える映画になると信じておりますので、ぜひとも今まで以上に思いやりの気持ち、互いに助け合い共存しあえる関係を続けていけたらと思いますので、心に「きらきら眼鏡」を掛け映画の端々に映る船橋愛を感じていただければと思います。